2011年4月22日金曜日

アトリエでの制作の様子。


今年は、例年よりも雪解けが早く、先日、アトリエの玄関の横に福寿草が咲きました。十勝にも、春がやってきました。

  
アトリエです。現在制作中の油彩画、ナキウサギをモチーフにした絵本のラフデッサン、そして、6月上旬に出版される絵本の初校です。


油彩画は、九州の教育施設から依頼をいただきました。反らない、ひび割れしない硬い板を基底材に使用し、にかわを敷いて、油彩で描いています。モチーフは、『トカプチのめぐみ』(山と渓谷社)から選んでいます。子供たちに、豊かな自然の素晴らしさが伝わることを目指し、制作しています。


ナキウサギのラフデッサンです。氷河期にシベリア大陸から北海道にやってきたナキウサギは、大雪山系連峰など標高の高い岩場でしか生きられません。


ナキウサギは警戒心が強いので、なかなか見かけることはできませんが、ときどき岩の上で日光浴をしています。繁殖期の56月頃には、「キチッキチッ」、「ピィッピィッ」という鳴き声を聞かせてくれます。今後、さらにデッサンを積み重ね、ナキウサギの物語を構想して行きます。


新しい絵本『サンピラー』の初校です。鹿児島市で、長年ホスピスケアを中心に活動されている医師・堂園晴彦さんと制作しました。


野山を散策したときに見つけた、昆虫の死骸や生き物の痕跡は、作品を制作する際の資料として大切に保管しています。