2015年6月10日水曜日

ナキウサギの絵本を制作しています。


4年ほど前からナキウサギの取材を重ねてきました。先日、出版社の編集者とロケーション(生息地)に行きました。絵本の構成も決まり、本描き(原画)の制作に集中しています。

今まで描いてきた素描と原画の一部をご紹介します。モチーフであるナキウサギの実態に近付けるため、4年間、習作を繰り返しました。


素描はすべて鉛筆で描いています。こちらは、ナキウサギの生息地近くの湖と風穴の森です。この森は、地下に日本最古の凍土があり、苔に覆われた岩場のすき間から冷たい風が吹き出しています。


ナキウサギは人の手のひらに乗るほど小さく、氷河期の生き残りと言われています。北海道の高山など、寒い場所に生息しています。


ナキウサギとシマリスの生息地は重なることがあります。そこには天敵のオコジョも来ます。


つがいのナキウサギ。


子ウサギです。警戒心が少なく、観察している僕の足下まで来ました。


秋、貯食中のナキウサギ。冬眠しないウサギにとって大切な冬支度です。
原画は色鉛筆で描いています。本年度中の出版を目指し、目下、制作中です。