タブローの世界から(その1)
無題(270ミリ×220ミリ/1990年/油彩)
私の処女作は「どさんこうまのはる」(1991年2月/ベネッセ)です。
当時、湿度が低く、透明感のある北海道の自然を表現するには油彩画(17,8世紀の古典画法)
と思っていました。
この作品は、そのための習作です。
麻布に石膏を何度も塗り基底材を制作しました。その後、石膏地のキャンバスがひび割れて
しまいました。(この作品には、しわのような無数の亀裂が見えます。)
それを防ぐため、絵本の原画は、タブロー(板絵/板に麻布を貼り石膏で地を制作)
で制作しました。原画の重量は増しましたが、安定感のある堅牢なキャンバスに仕上がりました。
今後、絵本以外の作品も紹介したいと思っています。今後ともよろしくお願いします。