山岳道道966号線が冬期規制により通行止めになっていましたが、5月21日にようやく開通。6月3日、ナキウサギの取材に行きました。
国道38号線の樹海峠から、取材地の十勝岳連峰まで直線距離で25kmです。
新緑の広がりに感動!
十勝岳です。森林限界のすれすれにあるガレ場がナキウサギの生息地です。
日の出の4時から取材開始。昨年も何度か訪れた巣穴の近くで半年ぶりの再会を待ちます。
ナキウサギくん登場。あれれ?毛並みがきれいな若い個体に変わっていました。
顔馴染みのウサギは引っ越したのかな。
当初はこちらの様子をうかがっていましたが、大丈夫と分かると2〜3m先でも平気で活動を開始しました。
まずは入念に毛づくろい。
次は食事。もぐるように何かをほじくり始めました。
植物の花、実、茎や葉っぱ、何でも食べます。
食事の様子を観察、撮影し、この日は取材終了。
一週間後の10日、早朝4時、朝日を浴びるナキウサギです。いつもと様子がちょっと違います。ぴりぴりとした緊張感が伝わります。
天敵のキタキツネ!
気配を感じていたようです。
巣穴に逃げ込んだナキウサギを諦め、キツネは退散しましたが、その後4時間待っても隠れたウサギは出てきてくれませんでした。。こういうことは、野生動物の取材にはつきものです。
しかも、早朝だというのに気温は20度以上になっていました。その日は「上富良野32.4度 ー 夏色 大雪山系にも」という見出し記事が北海道新聞の一面になるほど暑い日でした。取材地はまさに上富良野町。
暑さに弱いナキウサギ。キツネが去っても、巣から出てこなかったのは無理ありません。巣穴の奥は永久凍土のおかげで涼しいのです。(上の写真は昨年撮った巣に通じる風穴の氷柱です。)
取材は根気。また近々、再訪します。