2011年12月27日火曜日

2011年も残りわずか。

今年の8月、当初の予想を超えるペースで、動物たちの生息域が移動しているとの研究結果が、科学誌『サイエンス』で発表されていました。暑い環境から逃れるように、より高く、より涼しい場所へ移動していることが確認できたという内容でした。地球温暖化との因果関係も明らかにされており、その象徴的な野生動物が、氷河期の生き残りであるナキウサギです。

これまで、将来絶滅の可能性が高いナキウサギの生態を知ろうと取材を続け、デッサンを重ねてきましたが、来年中に何とかまとめてみたいと考えています。

今年は、北海道から東北、そして九州まで、一日美術館(原画展)を通して多くの子どもたちとの出会いがありました。来年が、子どもたち皆にとって夢と希望に満ちた素敵な一年となることを祈っています。今年一年、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。ほんだてつや

 
 ナキウサギ 『岳人』(東京新聞出版局) 連載より