2012年1月22日日曜日

冬を生きる子鹿たち。


ウペペサンケ山 (大雪山国立公園) のすそ野に広がる森林地帯に行ってきました。


昨年生まれたメスの子鹿です。初めての冬を母鹿と過ごします。お母さんといつも一緒なので安心です。体毛が、鹿の子模様の明るい夏毛から、斑点のない灰褐色の冬毛に生え変わっています。


少し離れたところでは、ようやく角が生え出した若いオス鹿が、樹皮を夢中で食べていました。私との距離は12〜13m。メスや子鹿は群れで行動するのでよく目にしますが、単独行動のオス鹿とはなかなか出会えません。この若いオス鹿は、つい最近、親離れしたようです。一頭での初めての冬をがんばっています。

カシャッ、カシャッ。静かな冬の森林にカメラのシャッター音が響きます。


カメラを構えた私に気付き、食べるのを止めてしまいました。


せっかくえさ場で過ごしていたのに、警戒させてしまったようです..


しばらくこちらの様子を窺い、去って行きました。食事のじゃまをしてしまい、なんだか申し訳ない気持ちになりました。ごめんなさい、若い鹿くん。無事に冬を乗り切ってね。


立派な角を持った大人のオス鹿もいました。威風堂々と歩いています。先ほどの若いオス鹿も、数年後には自分のナワバリを持つ強いオスに成長します。