2014年8月16日土曜日

エトピリカとラッコ(根室半島にて)。

[6月21日、根室半島]
3時37分、日本で一番早い夜明けです。

[根室半島昆布盛沖、ユルリ島七つ岩付近]
強風にあおられた波が七つ岩にあたって泡状に広がります。「波の花」と呼ばれる現象です。この海域にはエトピリカやラッコが生息しています。

絶滅危惧種のエトピリカです。双眼鏡で12羽まで確認できました。しばらくエトピリカ保護基金の代表をしていましたが、撮影は今回が初めてでした。今では、ここが生息海域の南限です。

島に近づくと、アザラシが日向ぼっこ。

ラッコです。

興味津々なのか、こちらに何度も近づいて来ました。

ラッコの歯を見ると、食肉目イタチ科の仲間だと改めて納得しました。ラッコはイタチ科最大です。
ところで今年は、春先までイタチ科最小のイイズナも観察することができました。ラッコとイイズナは同じイタチ科なのです。

ラッコが食事する様子をアザラシが見ています。

花咲きガニを豪快に食べてます。

『エトピリカの海』(偕成社)より
先日、この海域でラッコの親子の撮影に成功したと知人から連絡がありました(7月5日の毎日新聞一面にも掲載されました)。ラッコの親子の撮影は、北海道本土沿岸では初めての快挙です。

そのラッコ親子の近くにはエトピリカもいて、絵本の場面にそっくりだったようです。なんだかとても嬉しい気持ちになりました。